2008年9月29日月曜日

お茶の花


お茶の花は椿を小さくしたような形で、
花びらは白、中心が黄色の地味な花です・・・・見りゃ、判るって。
九月初め頃、ちいさな蕾が顔を出し、今は三分咲きくらい。

「庭にお茶の木を植える」と言ったら知り合いは皆、
口裏を合わせたように、ありがたくも
「毛虫が付くよ! やめた方がいい」と進言してくれました。
しかし庭師の林君と相談したら、
和の庭にはやはりこれしかないということで決定。

家の北側に植えたので十分に育つか心配していましたが、
植えた十本は、モグラと毛虫の攻撃にも耐え、
何とか一本も欠けることなく育っています。
実は梅雨前に一本だけ枯れかけたのですが、抜くのをためらっていたら
脇の方から新芽が出て命を永らえました。
他の木よりもいくらか小振りですが、グングンと成長しています。
ガンバレ、ジュニア。

2008年9月28日日曜日

キキョウ ノボタン



9/18キキョウが咲いたのは7月だったと書きましたが、

先週の終わり頃からまたキキョウが咲き始めました。

この花の新芽(若葉)はある特定の虫が好んで食べるので、

悲惨な姿をさらしていました・・・本当に、トホホホです。

「虫憎し」の思いで殺虫剤を3度ほど散布したのが効いたのか、

それとも単に秋の訪れと共に虫がいなくなったのか、

新芽が育ち、花が咲いたようです。やはり秋の植物のようです。(上の写真)
他の植物もそうですが、一度花の季節が終わったかに思えるものでも、
再度ピークを迎える花も少なくありません。
2番目の写真は、ノボタン。
写真では色がキレイに出ていませんが、見事な紫紺です。
この花も7月~8月に一度ピークを迎えましたが、
この一週間ほどで花の数を増やし、鮮やかな紫を誇っています。

紫と言えば、紫の上・・・
源氏が、とある僧津の庵で見初めた十歳ほどの若紫を、
自分の手元で素晴らしい女性に育て上げ、年頃になって自分の妻にする。
その知性と美貌、人柄の良さは希有な存在で、源氏が一番愛した女性でした。
しかし彼女は、源氏が帝の娘、女三宮と結婚することを知り、大きく失望する。
その後も源氏の浮気癖は一向に治らない。
源氏を信じることのできない紫の上は表面では冷静を保ちながらも、
心はドンドン源氏から離れていく。 
そして幾度も出家を願い出るも、源氏は首をタテに振らない。
いつしか重い病が彼女を襲い、ついにはみまかってしまう。 哀れな紫の上。
失って初めて彼女の存在の大きさ、女性としてのすばらしさに気づく源氏だった。

2008年9月23日火曜日

夕顔




頭中将の思われ人でありながら、源氏から強引に言い寄られ、

その神々しいばかりの美しさに魅了されてしまう夕顔。

自分の身分が低さから、源氏の前では素直でいじらしい姿を見せる。
源氏の廻りは身分が高く知的でプライドが高い女性が多かったので、
夕顔の控えめで、けなげな様子が源氏の愛を更に増幅させてしまう。
しかし、彼女は嫉妬に狂った六条御息所の亡霊に殺されてしまう運命に。
儚すぎる夕顔のいのち。

夕顔の花・・・・・夕方咲き出し、翌朝には儚くなってしまうところは、
夕顔の君と同じかもしれない。
しかしその花はアサガオの二倍はあるし、蔓もしっかりとしている。
何よりその生命力は頑強で、きっと夕顔の君の百倍はあろうかと思われる。
因みに、かんぴょうの原料となるのは別の種類。

2008年9月18日木曜日

秋の七草~萩


秋の七草と言えば、山上憶良が詠んだこの歌が有名(だそうです)

「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(万葉集・巻八 1538)

「 瞿麦の花」 は撫子(ナデシコ)。 萩は今が丁度盛りです。
道路から敷地への登り口に白と紫の萩を植えていますが、
紫は枝がヤヤ細く、葉と花の重みで全体的にずいぶんと垂れています。
白は紫に比べて幹が太く、上にまっすぐ伸びて、枝分かれしています。
白も花は十分付いていますが、幹が割と頑丈なので「立っている」姿に見えます。
もしかしたら同じ萩でも品種が違うのでしょうか。

この歌の中の「朝貌(あさがお)」は桔梗であるという説がもっぱらですが・・・
他の花は確かに秋に咲くのですが、桔梗だけは少し早く、うちでは7月に咲きました。
朝早く咲き、昼にはしぼむいわゆる「アサガオ」は夏の花のイメージですが、今現在も咲いています。
本当の朝貌は何だったんでしょう。教えてオクラさん。

2008年9月16日火曜日

夏の名残の花 2



百日紅と書いてサルスベリ。
その名の通り、花の期間がほんとうに長い樹木です。
庭の写真を撮り溜めていたのも見たら、
7月の初めには咲き始め、今も満開をキープしています。
この木は昨年長崎の家を引き払うとき、
そう一番暑い八月に家財と一緒に越してきた唯一の木です。
根付くのは無理だろうと思いながら、一縷の望みを託して植えましたが
私の小さな希望を叶えてくれた、主(あるじ)思いの植物でした。
因みに上の写真が7/7撮影、下が本日分。

2008年9月15日月曜日

敬老の日


ダンギクという花。

「キク」という名前が付いているけれど、キクの仲間ではなく

クマツヅラ科(私は、初耳です)で、親戚には「ハナデマリ」「バーベナ」がいます。

写真の通り、花が段々に咲くのでこの名が付いたのでしょう。

一枝で蕾~咲ききるまでの経過が、まるで分解写真のように楽しめます。

これは紫がかった青ですが、他に白・桃色もあるそうです。


近くの集会所では、敬老会のイベントでカラオケ大会が行われていますが

聞こえてくるのは、元気なおばあさんの歌声ばかりです。

爺さんは焼酎でも飲んで寝てるのでしょうか?