2010年4月24日土曜日

ミヤコワスレ(Gymnaster savatiererii)




別名、ノシュンギク(野春菊),アズマギク(東菊)。
ミヤマヨメナ(深山嫁菜)の栽培品種だそうです。

ミヤコワスレという風雅な名前は、順徳天皇に由来する。
鎌倉幕府を倒すため承久の乱を起こしたが敗れ、佐渡に流される。
そのとき,庭に咲くこの花をみて,
「今日からはこの花によって都のことを忘れることができる」と言ったとか・・・

順徳天皇(順徳院)は歌の名手で、先生は藤原定家。
佐渡での島流し時代、貞永元年(1232年)に『順徳院御百首』を作っている。
(21年佐渡にいたが結局、都に戻ることなく仁治3年(1242年)9月12日崩御。)
小倉百人一首の第百番はつとに有名。

ももしきや 古き軒端のしのぶにも
   なほあまりある むかしなりけり


ちなみに「しのぶ」はしのぶ草、「昔(隆盛だった頃)をしのぶ」に掛けております。
「ももしき」は「宮、大宮」の枕詞=宮中をあらわす。